熊本地震のあと、女性と家族が必要な情報を悩み別にまとめました。
避難所・在宅避難・車中泊、生理、断水時の衛生、防災バッグ、割れた化粧品の片付けまで、今必要な項目から確認できます。
2026年7月28日に熊本県で発生した地震を受けて作成した総合ガイドです。被害状況や交通・避難情報は刻々と変わるため、熊本県、市町村、気象庁、道路管理者の最新発表を優先してください。
[toc heading_levels=”2,3″]
困っていることから選ぶ
- 熊本地震で女性が困ること|避難所・在宅避難・車中泊の問題と対策
避難所・在宅避難・車中泊で女性が直面しやすい、トイレ、着替え、生理用品、防犯、衛生の問題と具体策を整理します。 - 熊本地震に備える女性向け防災バッグ|生理用品・衛生用品・コスメの持ち物リスト
女性向け防災バッグの中身を、生理用品、衛生用品、最低限のスキンケア、防犯用品まで優先順位別に紹介します。 - 熊本地震で断水したらスキンケア・メイク落としはどうする?水を使えないときの対処法
地震後の断水時に、限られた水を守りながらメイクや日焼け止めを落とし、肌を清潔に保つ方法を解説します。 - 熊本地震の避難生活で生理になったら?生理用品の不足・交換・捨て方と相談先
避難生活中に生理になったときの、生理用品の受け取り、交換場所、処分、衛生、相談方法をまとめます。 - 熊本地震後に女性が車中泊するときの注意点|防犯・トイレ・着替え・衛生対策
地震後に女性が車中泊する際の安全な場所選び、防犯、トイレ、着替え、衛生、エコノミークラス症候群対策を解説します。 - 地震で化粧品や美容家電が倒れた・割れたときの片付け方|火災・ガラス・液漏れに注意
地震で香水瓶や化粧品が割れ、美容家電が倒れた際の安全な片付け方を、感電・火災・ガラス・液漏れの注意点から解説します。
最初に確認する5項目
- 余震、火災、土砂災害、建物損傷から離れ、身の安全を確保する
- 自治体の避難情報、給水、停電、道路情報を確認する
- 水、携帯トイレ、薬、電源、連絡手段を確保する
- 家族や知人へ現在地と今後の予定を共有する
- 避難所では女性用スペース、女性用トイレ、相談窓口を確認する
旅行・移動を予定している方へ
通行止めや広域迂回、燃料、サービスエリア混雑については、既存記事「熊本地震の旅行への影響は?九州ドライブの通行止め・迂回・持ち物対策」でまとめています。出発前と休憩ごとに最新情報を確認してください。
このシリーズの考え方
災害時に美容を最優先する記事ではありません。飲料水、医療、トイレ、安全を守ったうえで、衛生、皮膚の保護、プライバシー、不安を減らすために役立つ情報を扱います。女性を一括りにせず、妊娠、育児、持病、障害、年齢など一人ずつ異なる事情を尊重します。
避難場所別に準備を変える
指定避難所へ行く場合
持ち物を増やしすぎると移動が難しくなります。水、薬、連絡手段、ライト、携帯トイレ、防寒・暑さ対策を優先し、女性用品は中身の見えないポーチへまとめます。受付後は、トイレ、給水、充電、物資配布、救護、相談窓口、女性用スペースの位置を確認します。通路や出口を荷物でふさがず、貴重品は身につけます。
在宅避難をする場合
建物にとどまれるかを自己判断だけで決めず、自治体の情報と住宅の損傷を確認します。食器棚、鏡、化粧品のガラス瓶、美容家電などが落下した部屋は、靴と手袋なしで入りません。断水中はトイレへ水を流してよいか自治体の案内を確認します。避難所へ行かない場合も、給水や物資配布、健康相談を利用できることがあるため、地域の窓口を確認してください。
車中で待機する場合
車はプライバシーを保ちやすい一方、暑さ、寒さ、血栓、孤立、防犯、一酸化炭素中毒の問題があります。指定された場所を使い、現在地を家族や避難所へ伝えます。長時間同じ姿勢を避け、水分を取り、無理のない範囲で体を動かします。体調が悪い、妊娠中、乳幼児や高齢者がいる場合は、車中泊を続ける前に保健師や医療者へ相談します。
女性用品を受け取りやすくする工夫
必要な物は、人前で詳しく説明しなくても伝えられるよう、スマートフォンのメモや紙へ書いて見せる方法があります。「生理用品・普通の日用」「下着Mサイズ」「黒い処分袋」など、種類やサイズまで書くと行き違いを減らせます。支援する側は女性担当者を配置し、女性用トイレや女性用スペースに用品を置き、本人が選べる形にすると受け取りやすくなります。
用品が足りないときも、長時間の無理な使用や衛生的でない代用品で体調を崩さないことが大切です。避難所の運営者、自治体職員、保健師、医療チームに不足を伝えてください。声を上げにくい人がいることを前提に、周囲から「必要な物はありますか」と個別に確認する配慮も役立ちます。
体調の変化を記録する
睡眠不足、食事の変化、暑さや寒さ、強い不安により、頭痛、めまい、肌荒れ、月経周期の変化などが起こることがあります。発症時刻、症状、水分・食事、服薬、月経の状況を短く記録しておくと相談時に伝えやすくなります。薬は他人と分け合わず、用法・用量を守ります。
突然の息苦しさや胸痛、意識の変化、強い出血、片側の脚の腫れや痛み、重いアレルギー症状などは、セルフケアだけで済ませず緊急の医療相談が必要です。通信が混雑している場合も、周囲の運営者や救護班へすぐ知らせてください。
家族・同行者と共有したいルール
- 離れた場合の集合場所と連絡先を決める
- 誰が薬、子どもの用品、女性用品、充電器を持つか決める
- トイレや給水へ行くときは行き先と戻る時刻を伝える
- 写真撮影やSNS投稿で避難者の顔、氏名、車のナンバー、居場所を公開しない
- 困っている人の事情を周囲へ勝手に話さない
- 支援が必要な症状があれば我慢せず運営者へ伝える
情報を確認するときの注意
SNSは現地情報を得る助けになりますが、過去の画像、別地域の情報、確認されていない通行止めや物資情報が混ざることがあります。投稿日時だけでなく、情報の発生日時、場所、発信者を確認し、熊本県、市町村、気象庁、警察、消防、道路管理者などの一次情報と照合します。善意でも未確認情報を拡散すると、避難や支援を妨げる場合があります。
よくある質問
女性だけ別の備えが必要ですか?
水や食料など共通の備えを土台に、生理、妊娠、授乳、服薬、下着、プライバシーなど本人に必要な物を追加します。
避難所へ行かないと支援を受けられませんか?
在宅避難者も物資や情報の対象になる場合があります。自治体や指定避難所へ受け取り方法を確認してください。
公的情報・相談先
被害状況、避難所、断水、道路情報は変化します。熊本県・市町村、気象庁、道路管理者などの最新情報を必ず確認してください。命に関わる症状や差し迫った危険は、記事ではなく119番・110番などへ連絡してください。
公的調査で分かった、熊本地震の避難所での困りごと
熊本県が実施した県民アンケートでは、2016年熊本地震の際に避難所へ避難した回答者166人(女性105人、男性61人)に、問題だったことを複数回答で尋ねています。
| 問題だったこと | 全体 |
|---|---|
| 間仕切り・授乳室・着替え室など、プライバシーを守る配慮がなかった | 61.4% |
| 育児・介護用品や女性用品が不足していた | 33.1% |
| トイレ・入浴場所で男女別の配慮がない、暗がり・死角に設置されていた | 30.7% |
| 生理ナプキンやおりものシートがトイレ等になく、受け取りにくかった | 24.7% |
つまり、生理用品は「届いているか」だけでなく、必要な人が人目を気にせず受け取れる場所にあるかまで重要です。女性用品の配布、着替え、トイレ、相談先を別々の問題にせず、プライバシーを含めて準備する必要があります。
出典:熊本県「男女共同参画に関する県民意識調査報告書」問20。避難所へ避難した人のみを対象とする複数回答で、全県民の割合を示すものではありません。男性回答は人数が少なく、原資料でも参考値とされています。数値確認日:2026年8月7日。
記事作成日:2026年8月6日
記事更新日:2026年8月6日


この記事へのコメントはありません。